十五夜の定番「月見団子」
関東と関西では形が違うそうです。
・関東の月見団子は、月をイメージした円形です。
まん丸より、若干潰れた形をしている事も多く、何もつけないのが主流です。
なぜ、若干潰す事があるのかと言うと、死者の枕元に置く「枕団子」に通じるからです。
・関西の月見団子は、雫型もしくは俵状です。
この団子にあんこを巻き付けて、里芋を連想させる形状になっています。
これは、十五夜が「芋名月」とも呼ばれ里芋がお供えされていたことから来ています。
里芋をお供えするのではなく、里芋を模した月見団子をお供えするようになりました。
また、月見団子は、お月見が終わってから食べるのが一般的です。
なぜなら、お供え物だからです。
「お月見」の後食すほうが、神様から祝福が得られ、縁起が良いとされているからです。
・十五夜に食べるものは、月見団子以外に里芋があります。
中国から伝わり貴族文化を経て、江戸時代頃に庶民へと広がりました。
秋の収穫への感謝を伝えるという側面がうまれました。
だから、「里芋」なんです。
十五夜の別称として、「芋名月」と言われていました。
・食べ物以外でお供え物としてあげられるのが、「すすき」です。
稲穂の収穫時期に、すすきを稲穂に見立ててお供えするようになったと、
言われています。